はじめに


2015年11月福島より北の東北で初の市民によるゲルマニウム半導体放射能測定機器を導入。
ひとり ひとりかけがえのない命、すばらしい命、何よりも重い大事な命。
僕は震災で亡くなっていった人の命、自分の畑の肥料にもなれず捨てられて行った野菜の命を思う度、すべての命がちゃんと全う出来るように願うのです。原発事故後を僕たちは生きています。放射線がどこまで安全でどこまでが安全じゃないか、どうにもよくわからない中を僕たちは生きています。そんな僕たちが今できること、今やらなければならないこと、それは命を守ること、命のリスクをできるだけ減らすこと、放射線被曝を少なくすることだと思います。
僕たちは東北に住んでいます。2012年、厚生労働省が全国の放射性物質の摂取量を報告しました。ナンバーワンが宮城県でした。ナンバーツーが岩手県でした。不安に駆られる宮城県のお母さんたちは今秋田県へと甲状腺の検査のために行かなければなりません。
僕たちは今、小さな放射能測定室を運営しています。東北の被曝の被害をなるべく少なくするためいのちを守ろうと一所懸命測定を続けています。
でも、機械の限界があるのです。水や母乳や尿を測ることは、とても難しい。空気の中の放射性物質を測るのは難しい。だから僕たちは集まりました。こどもや母親のために、どうしても、「ゲルマニウム半導体放射能測定機器」が必要です。私たちは、「小さき花 市民のための市民のラボ(市民ラボ)」を設立しました。これは市民の放射能測定室です。放射能測定を必要としている人の測定室です。一番小さく弱い立場の人の測定所です。一番困っている人の測定室です。本当に必要なものはお金がなくても測れ、本当に測定必要なものから測る本当に困ってる人が利用できる測定室です。未来の東北のための測定室です。・・・そんな測定室にしていきたいと思っています。
「小さき花 市民のための市民のラボ」
ここが、東北の放射能測定所が集う場所になればと願いながら、ここに、いのちのための施設を設立します。
代表 石森秀彦

Small Flower Independence Radiation Measure Lab Sendai Japan